「Dentsu Growing Opportunities 2013 秋セミナー」に参加してきました。
進化するソーシャルメディアマーケティング
といっても、お目当ては担当業務に直結しているあるセッションひとつです。「進化するソーシャルメディアマーケティング
〜リアルタイムリスニングとカンバセーションで変わる顧客と企業の関係性〜」
というタイトルで、
- プラットフォーム・ビジネス局 廣田周作さん(ソーシャルメディア・プランナー)
- iPR局 植田みささん(ソーシャルメディアを活用した戦略PR)
上司のかたが廣田さんを紹介するときに、
「ソーシャルおたくと思っていたら、いつのまにか立派なソーシャルメディアプランナーに育って…」と、息子の成長を喜ぶ父親のようで、ちょっと感動。
Oreo's "Dunk In The Dark"
共通して紹介された事例は、ソーシャルメディア関係者によく知られているオレオの事例です。スーパーボウル停電で大勝利:オレオのSNS宣伝チーム « WIRED.jp
短くいうと、
スーパーボールというアメリカの国民的イベントの最中に停電が発生。
そのタイミングで、オレオがすかさずナイスなtweet!大ヒットした。
ぐらいでしょうか。
Power out? No problem. pic.twitter.com/dnQ7pOgC
— Oreo Cookie (@Oreo) 2013, 2月 4
この投稿が盛り上がったのは、
- トレンドにのる(国民の関心事)
- タイミングを逃さない(停電になって、視聴者が原因を知りたくて調べている最中に)
- 洗練されたユーモア(Dunkという得点をするという言葉と、DunkというOreoの食べかたを組み合わせた)
ソーシャルメディア担当者なら、こんな気の利いたことをやってみたい、と憧れます(笑)。
講演メモ
廣田さんと植田さんの講演では、このオレオの事例を評価し、同じようなアクションをするために、- ソーシャルメデイアの価値、位置づけの確認
- ソーシャルリスニングの重要性
- ソーシャルメディア活用の体制
- クチコミのプラットフォームとしてSNS メディアとしてとらえると、うまくマーケティングにつかえない…。テレビの代替ではない。
- ソーシャルのネットワーク性の活用がポイント。生活者同士がつながることが重要。クチコミを可視化し、つながりを作る場所。
- 生活者とのコネクションを作ることが重要(ロングエンゲージメントともいう)
- 360度のコミュニケーションと365日のコネクション
- 生活者主導のSNSでは恒常的なリスニング 言いたいことを考えるよりも、今、生活者が聞きたいと思っていることをまず知り、常に耳を傾けることが重要
- WHAT TO SAY and HOW TO LISTEN
- 生活者の声を聞き、心が動く瞬間=モーメントを捉え、迅速に対応することが重要 いまをいかに捉えるか?
- リアルタイムマーケティングの実践…モーメントをいかにして捉え、いかにして価値にするか。
- 3つのステップ
- トレンドの発見
- 高速のCR・PR(クリエイティブ・ピーアール)
- 意思決定・判断
- リアルタイムマーケティングに求められる3つのスキル…テクノロジー×マーケティング×PR・クリエーティブ
- テクノロジー…ソーシャルリスニング、ツールや仕様を知る
- マーケティング…顧客インサイト、ブランドストーリー
- PR・クリエーティブ…高速対応、トレンドに対するセンス
- これらのスキルを身につけるため、各人が「筋トレ」をすることと、 現場に権限委譲し、ソーシャルを推進する「カルチャー」が重要
■リアルタイムマーケティング実施事例
- 体制…営業、デジタルストラテジスト、デザイナー、コピーライター、法務、コミュニティマネージャ−、コンテンツマネージャーといった関係者による体制
- Oreo Daily Twist 100日間のコミュニティ運用で行われたこと
- 100日間のコンテンツカレンダー:月次会議
- 毎朝の定例会実施:前日夜から当日朝のニュース探し、午前中に定例会を開催し、検討
- コンテンツ制作
- 投稿
- Always On(360度×360日)
小さい組織でもお客さんに喜んでもらえるような体制を考えたいなあ。
貴重なお話をありがとうございました!
0 件のコメント:
コメントを投稿