正式名称は、
「小田嶋隆の100分授業
ー文章骨法:コラム的視点で世界を解剖する− 」
有料イベントですが、受講者を募集していので、かいつまんで紹介します。
なぜ開講するのか
「書くことがどのように人生に役立つか、話したい」教育上、書く訓練がないという指摘がありました。
ふりかえってみれば、ぼくが小学生だったころは、
読書感想文を書いたぐらいでしょう。
実はこの読書感想文こそが問題、というのです。
思ったことを書きなさいといいつつ、先生が喜ぶように書く圧力がかかり、
文章を書く技術以前に、空気を読むという高度な技術が必要なのです。
確かに、読書感想文って、憂鬱だったもんなあ…・
そして、未だに空気を読めません…。
いっそ、学校の授業で「空気を読むスキル」を教えてはどうでしょうか。
文章を書く2つの段階
「文章を書くには、2つの段階がある。まず、ものを考える・分析する・まとめる、次に、他人にわかるように伝える。前者に、より価値があるのではなかろうか。」書くことによって、考えが深まるということを
「山肌にハーケンを打ち込み、そこを足場にして登っていく、いつの間にか高いところに到達しているように。」
と喩えてました。
小田嶋さんは、たとえ話が巧みで、ぼくは笑いまくってました。
浮いてたかも…。
講義内容
六回の講義は、面白かったポイントをご紹介します。・一限目:定義・テーマとモチベーション「コラムとはなにか?」
「スタイルのないギターリストになってもしょうがない。」
・二限目:要約・描写「600字で書き切ってみる」
※余談。年をとると、要約する能力は失われていく…。
・三限目:ターゲット・読者「だれに向けて書くのか」
手紙:不思議と面白いものが書ける。
・四限目:詩と散文「音読に耐える文体を考える」
還暦以上のひとは詩を読む・書く習慣があった。いまのひとなら西野カナぐらいか。
※客員教授:麻生哲生氏
・五限目:比喩・引用・パロディ「短詩系から凝縮され増幅する言葉の技法を学ぶ」
短い文字数で言い切るには、ある細工が必要になる→独りよがりなんだけど、独りよがろう。
※客員教授:枡野浩一氏
・六限目:場・ギョーカイ・メディア
もしかしたら憂鬱な授業に…。というのは、ネット上で面白いことを書いているひとが、書く仕事についているわけではない。
※客員教授:石原壮一郎氏
※2〜5限目は課題を書いて、ほかのひとの作品を含めて共有するそうです。
客員教授:日経BPの柳瀬さんが登場
本日の客員教授:全方位プロデューザー・柳瀬博一氏
柳瀬さんは、日経ビジネスオンラインのフィクサー的存在で、会社組織にいながら自由人(うらやましい!)。
- コラムはビジネスに結びつきにくい。でも、本来コラムとは反社会的なのに、小田嶋さんは1記事で50万PVを稼ぐ。
- エッセイストとコラムニストのちがい
- エッセイスト:自分語り。主人公は私。わたしって、結構ラーメン食べるの…。女優の片手間。林真理子。
- コラムニスト:対象寄り。対象に対していろんな距離をとれる。来た仕事について、職人的に書ける。
- 対象寄りには2種類。1)コラムのような料理法を売るタイプ、2)記者やルポライターが書く、ルポやニュースのように材料を売るタイプ
- ポエムのススメ:マンションの広告には「杜」「荘厳」といった言葉が…。
- 自己表現と書く行為についてのたとえ「野球をやってたら健康になるのであって、健康のために野球をやるのではない。」
- 文章を書く作業は面倒くさい。生活が楽になると文章はだめになる。
- デジタルマーケティングではツールの話しばかりだが、最強なのはコンテンツ、つまり日本語
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柳瀬さんと小田嶋さん、大いに盛り上げる |
来年の講座、受けようかなあ。
開催概要は
- 開催日:2014年1月13日(木)、同2月27日(木)、同3月20日(木)、同4月24日(木)、同5月22日(木)、同6月19日(木)
- 時間:19時〜20時40分まで。特命教授がいる日は、さらに45分延長されて21時30分まで。
- 場所:東京建物八重洲ホール(JR東京駅の八重洲中央口から徒歩2分)
詳しくは、イベント詳細 | 小田嶋隆の100分授業 タコ足ライティング全6回通学生募集! | ラジオデイズ
■参考
小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明:日経ビジネスオンライン
「声」と「語り」のダウンロードサイト | ラジオデイズ
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