濱口さんの講演は45分。中身の詰まった濃厚な時間でした。
印象に残った箇所を紹介します(といいつつ、どの話も印象的でした)。
まず、500を超えるプロジェクトに参加し、120以上のイノベーションからつかんだ結論として、
- イノベーションにはやり方がある
- イノベーションにあたっては日本人は最強である
一般的に、日本人はすでに存在する製品をコピーしたり、改善を加えるのが得意といわれてるのとは、まったくちがいます。
続いて、イノベーションはひとによって定義が異なると指摘したうえで、濱口氏の考えるイノベーションの条件を3つあげます。
- 見たこと・聞いたことがない
- 実行可能である
- 議論を生む(反対/賛成)
それは脳であり、脳のもつ先入観とは逆の発想をしなければならない、として
Break the bias 先入観を壊せ
というキーワードを提示します。
この先入観、バイアスには、効率を助けるというメリットがある一方で、変革を妨げるというデメリットがあるといいます。この効率性が物事を見えなくしてしまい、見えないがゆえに破壊できないのです。
実際のイノベーションを発想するために、
アイデアではなく思考パターンに注目する
といいます。
具体的には、ブレインストーミングで【アイデア】を出すだけではなく、そのアイデアを思いついた【切り口】を掘り下げ、【包括モデル】を導きだしたうえで、再度【アイデア】を考えるのです。
また、イノベーションを起こす場所にもふれました。
BーTーCというシンプルなモデルを提示し、BusinessーTechnologyーCustomerのどこかでイノベーションを起こすものであり、最近では複数の箇所でのイノベーションを組み合わせるといいます。
その後、目的ー範囲ー切り口のそれぞれをシフトさせながら相互に関係を考えるというプロセスを提示されました。
200枚を超えるプレゼン資料を、45分で話せるだけ話していただきました。
うまく説明できなかったり、誤解している箇所があるかもしれません。すみません。
濱口さん、日立さん、ありがとうございました。
たくさんのヒントをいただきました!
参考
日本企業が「新しいこと」に挑戦できない理由とは? [濱口秀司] | ISSUES | WORKSIGHT
誠 Biz.ID:コクヨ「WORKSIGHT LAB.」:イノベーションは誰でもできる――USBメモリの発案者が話す「先入観を壊すコツ」
デザイン思考の定義と不確実性:企業のIT・経営・ビジネスをつなぐ情報サイト EnterpriseZine (EZ)
世界の第一線のデザイナーの凄み〜Ziba Design濱口さんとの対話
ビジネスデザイナーZIBA濱口秀司さん のシンプルな図解とフレームワーク - NAVER まとめ
2 件のコメント:
ご来場ありがとうございました!
イノベーションに関する考えかたに、たくさんの刺激をいただきました!
今後とも、よろしくお願いします。
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