2014年3月12日

第22回 ベンチャー・プライベート・カンファレンス 白熱ベンチャー教室2014!@慶應大学(2014年3月12日)(追記あり)

2014年3月12日に慶應大学で開催された、
第22回 ベンチャー・プライベート・カンファレンス、白熱ベンチャー教室2014!に
参加してきました。

このカンファレンスは、慶應大学ビジネススクール日本テクノロジーベンチャーパートナーズの共催したものです。
印象深かったセッションをいくつか紹介します。

オープニングリマークス「日本人よ!2020年五輪に向けて、起業家精神を発揮せよ!」

慶應ビジネススクールの岡田教授と、日本テクノロジーベンチャーパートナーズの村口氏による、オープニング挨拶です。



2つのメッセージがありました。
  • 東京オリンピックまでの6年間に、人生を賭けること
  • 組織を超えた活動が必要
そして、
未来はわからないというが、人口動態、技術などは予測可能。
時代を先取りして行動し、これからの時代に向けて、自分をオプティマイズ(最適化)をしなくてはならない。
この試行錯誤を乗り越えて、勝って回収「勝海舟組合」だ!
という エネルギーにあふれたものです。

今回のカンファレンスに参加したのは、講談社で行われた講演で村口さんの話を聞いたのがきっかけです。
どんなことを考えているのか、もっと聞きたくなりました。

起業体験プログラム実施経験から見える、新しい日本の自立教育の未来

教育機関で行われている「起業体験プログラム」の実施経験の紹介です。

登壇者

このプログラムは、1999年以降、中学校、高校、大学、社会人で行われています。

プログラムのなかでは、企業を立ち上げるプロセスを生徒が体験します。
株式会社を立ち上げ、定款を作り、株式を発行し、資金を集めて、文化祭などの模擬店という事業、BS/PLを作成、監査法人のチェック、株主総会を開催、分配、株式会社の解散
という一連を行うそうです。
うーん、面白そう!

その狙いは、現代社会が抱える問題の解消です。



現代社会では、こどもたちは生きる力を鍛えられません。
例えば、コンビニでは価格交渉をしません。いたら、ちょっと変です。
でも、現実社会では価格交渉は行われるものです。
現実との距離を縮めるのが起業体験プログラムの狙いなのでしょう。
チャンスがあれば、うちの息子にもぜひ体験させたいです。

起業時代の、エクイティファイナンスの新常識

Femto StartupLLPの磯崎哲也氏と、レオス・キャピタルワークスの藤野英人氏との対談形式でした。
印象的だった言葉をピックアップします。



  • (磯崎氏)うさんくさいところが重要、すべてにおいて正しいを突き詰めると基本的なものしか残らない
  • (藤野氏)「リスクを取ることが悪」と思われているところがチャンス
  • (磯崎氏)実は戦前はエクイティファインナンス、日本人は古来から間接金融だったわけではない
  • (磯崎氏)実業では「タイムマシン経営」は成立しないが、ファイナンスはアメリカに比べて遅れたまま。追いつくには、10〜15年程度かかるのでは。
  • (磯崎氏)「ベンチャーを買うのは、ベンチャー」
  • (藤野氏)今後については楽観的。例えば、磯崎さんのように、会計・ファインナンス・経営を知っている人材がソフトインフラとして存在する。
  • (磯崎氏)10年間で様変わり。4年前に起業を増やさない!というイベントしたときはベンチャーのイベントはなかった。いまでは毎週のように行われ、情報もネットワークも増えている。
    「ベンチャーのない世界には戻らない」
関連情報
起業時代の、エクイティファイナンスの新常識 | isologue(ディスカッションに参加するという情報が掲載されています)

緊急時事セッション「いよいよデジタル通貨は日本上陸か?」

Coineyの佐俣奈緒子と、レオス・キャピタルワークスの藤野英人氏との対談形式でした。
印象的だった言葉をピックアップします。

  • (佐俣氏)「通貨」と「システム」の問題は切り分けて考える必要がある
  • (藤野氏)米や布など、一般的な腐るづらいい価値のあるものが価値の交換をなしてきた。通貨の登場は近代。
  • (佐俣氏)インターネットにおいて、新しい「価値の媒介」手段がでてくるのは当たり前
  • (藤野氏)ネットで仕事をしているとボーダーレスになる。「ボーダレス民」と「ボーダー民」に分かれ始めている。 

日本の独立VCが5年後の未来を語る〜独立VCカンファレンス2014〜

いろいろ面白いパネルディスカッションだったのですが、特に質疑応答が印象的でした。

登壇者



質問:しっかりした経営者に必要な能力は?
  • 谷本氏:1つだけなら、ひとを引きつけて採用できる力。
  • 仮屋薗氏:覚悟をもったひと、チャーミングなひと
  • 郷冶氏:バイオのような世界ではネットワーク力(人柄、経験)。そして、成長力・吸収力。
  • 本間氏:やりたい意思。中長期的に正しいことはぶれないが、短期的な調整力があるかどうか。
  • 松山氏:自分を信じる力が強い人。10人中9人が反対される時期でも。大きい規模を目指すひと。
  • 佐俣氏:生命力。死ななそうな。止めたくなるような理由が1日100個はでてくる状況を乗り越えられるひと
  • 木下氏:なぜ起業したのかという原体験の強さ。セクターへのこだわりの強さ。
そのほか、注目しているテーマや、ベンチャー・キャピタリストを増やす方法などの質問もありました。
なかでも、あるベンチャーキャピタルのかたが、投資のテーマとしてあるセクターをあげました。一生かけてもいいくらい、という熱量にしびれます。

とても貴重な経験でした。
慶應大学ビジネススクール、日本テクノロジーベンチャーパートナーズ、運営のみなさん、ありがとうございました!

なお、記載の内容はできるだけ正確に記載するようがんばりましたが、間違ってたらごめんなさい。

参考
第22回ベンチャー・プライベート・カンファレンス 白熱ベンチャー教室2014!公式サイト

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