- 宣伝で作っているイメージと、映画そのもののストーリーが全然違う。
- ベイマックスが日本で作れなかったのはなぜか?
- ベイマックスの顔は、実は日本のあるものからヒントを得ている。
わたしは「設計思想
ベイマックスはケアロボットという位置づけだ。
わたしは短絡的に、治療や介護に関連するロボットを連想した。
お医者さんの隣に立っていて「このひとはインフルエンザA型です。」とか、「このひとは仮病です!」とか、ビジビジ見抜いてくれるようなロボットだ。
でも、ベイマックスは全然ちがった。
まず、痛みには2つの種類がある。
主人公が「痛い!」っと声をあげると、ベイマックスは心配そうに(多分)声をかける。
「それは心の痛みですか?体の痛みですか?」と。
ベイマックスは、痛みを感じたひとを癒す(ケア)ためのロボットなのだ。
ベイマックスはそばにいることで癒す
ロボットらしく、センサーで健康状態を察知してアドバイスをする。
でも、本質的な癒しは、【痛みを感じているひとのそばにいる】ことで行われる。
薬を出すわけでもなく、病院に連れて行くわけでもない。
ただ、主人公の側にいる。究極の癒しなのではなかろうか。
ケアの終わりは痛みの当事者が決める
ベイマックスは、主人公が「もう大丈夫」と言うまで離れない。
ケア(治療)の終わりを、ベイマックスが判断することはない。
痛みとは何なのか?どう癒すものなのか?
主人公の兄、タダシが苦心の上にたどり着いたであろうコンセプトは、実にすばらしい。
ベイマックスの設計思想
- 提供価値:痛みを感じているひとを癒す
- 痛みとは?:心の痛みと身体の痛み
- どうやって癒す?:痛みを感じているひとのそばにいる。
- 癒しの終わりは?:痛みの当事者が、大丈夫というまで。
さて、自分たちの事業はどうだろうか?
ベイマックスを参考に、自分の事業を考えてみると面白い。
- 事業の役目は?
- その事業とは?
- どうやって価値を提供するか?
- 価値の提供はいつまで?
ありがとう、ベイマックス!ありがとう、タダシ!
ちょっと違うベイマックスを空想すると…
提供価値:痛みを感じているひとを癒す
痛みとは?:切り傷、すり傷
どうやって癒す?消毒液を吹きかけ、絆創膏を傷口に貼る
癒しの終わりは?かさぶたができたら、絆創膏を傷口からはがす
高速で絆創膏を貼ったり、はがしたりする絆創膏ロボットができてしまう(笑)。
参考
ベイマックス公式サイト
アメコミファンから非難を浴びた「ベイマックス」――ほとんど詐欺!? 映画宣伝が炎上するワケ | 日刊SPA!」
『ベイマックスが日本で作れなかったのは何故か?』 - Togetterまとめ
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