2013年8月7日

日経「星新一賞」創設記念シンポジウム【発想立国の作り方〜イマジネーション と日本のポテンシャル〜】@日経ホール(2013年8月7日)

星新一さんといえば、少しブラックなSFのショートショートの作家です。
中学生、高校生のころ、読みふけっていました。

このたび、その名前を冠する賞が創設されるというのです。
その創設記念シンポジウムに参加してきました。

シンポジウム会場に貼られたポスター

印象的に残った言葉を紹介します。

【オープニングスピーチ】星マリナさん(星新一氏次女)
星新一賞の創設への感謝のコメントのあと、星新一氏の言葉を紹介してくれました。
われわれが過去から受けつぐべきものは、ペーソスで、未来に目指すべきはユーモア
(大阪万博を題材にした随筆から)

【基調講演】「はやぶさ・イカロスに秘められた独創力」(川口淳一郎氏)
あちこちにユーモアをまじえた、情熱的な講演でした。
  • バズ・オルドリン宇宙飛行士「あのでかいロケットを打ち上げる動力は、エンジンじゃない。人間の魂だ。」
  • James Oberg(はやぶさがトラブルに面したとき)「たとえ帰ってこれなくても、もっと大事なものを持って帰る。それは創造に満ちた挑戦だ。」

  • 「やれる理由を見つけて挑戦することが独創をかなえる」
  • 「インスピレーションでイノベーション」が日本のあるべき姿
  • 「いつの時代でも、さあこれをすればイノベーションなんてことがあらかじめ用意されているはずがない。(中略)ゴールを見据えて、いかにずるく拾い読みするか。」
  • 日本は製造の国だった。創造の国に変わらなくてはなりません。
  • 最後に「高い塔をたててみなければ、新たな水平線は見えて来ない」 
川口さんの熱い言葉に、挑戦への勇気をもらいました!

【パネルディスカッション】「インスピレーションから生まれる日本の競争力」
滝順一さん(日本経済新聞社 論説委員)
川口淳一郎さん(JAXAシニアフェロー)
朝倉啓さん(IHI常務執行役員 経営企画部長)
松原仁さん(公立はこだて未来大学教授)人工知能研究
浦沢直樹さん(漫画家)

豪華なメンバーによるパネルディスカッションでした。
特に、浦沢直樹さんは「パイナップル・アーミー」や「MASTERキートン」からのファンなので、最前列で食い入るように話を聞きました。

川口さん)ひとがやったことは絶対やらない。
朝倉さん)星新一さんの作品は、読んだ後、読み手にインスピレーションを喚起。
松原さん)人工知能の研究テーマは、無理だろお前、というようなものができると成功。みんなに褒められるテーマはろくなもんでなない。
浦沢さん)出力を続けることがインスピレーションを呼ぶ。回し続けることが大事。

特に、浦沢さんの最後の一言は共感できます。
というのは、ブログを毎日更新するという目標を立ててから、ネットワークやプロジェクトが次々と高速に広がっているからです。
もっともっと回します!

なお、このシンポジウムの内容は、近日中に日本経済新聞の紙面で紹介されるそうです。

参考:日経「星新一賞」公式ウェブサイト

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