2013年8月23日

NHK大河ドラマ『八重の桜』第32回「兄の見取り図」から学ぶ

NHK大河ドラマ『八重の桜』は、一度も見逃さずに見ています。
会津藩が時代の流れにのみこまれていく様に、ひきこまれました。

兄の見取り図

最近の放送、第32回『兄の見取り図』は印象が強かったので紹介します。

主人公の八重は、兄の山本覚馬が新政府とやりとりする姿に反発を覚えます。会津藩を滅ぼした、いわば敵(かたき)だからです。
しかし、会津藩主、松平容保が京都守護職を勤めていた頃、会津本陣があった寺で言われます。

書き物の束を見せられて
新しい国の見取り図だ
俺の仲間たちが見ていた未来だ
国が敗れ、滅び、灰になっても、そのなかから、身一つみで立ち上がるものがきっといる
生き残った俺たちがやらねばなんね
山本覚馬が獄中で書き記した建白書が新政府の要人に認められ、新しい国家作りに活かされたというのが驚きです。
果たして、この新しい国家のビジョンをどう描いたのでしょうか。

新しい武器、学問

そして、かつて八重に鉄砲を教えた覚馬が
学べ、新しい知識を、世界の文明を、
これからは学問がお前の武器だ
会津が命をかけたこの場所で俺と戦ってくれ
というのです。
会津に攻め込む新政府軍をゲベール銃でさんざん打ち破った八重に、
新しい武器、学問を与えるというシーンが時代の変化を感じされます。

八重が問いかけます。
それなら、なんで会津が滅びんのお止めにならなかった?
学問をすれば答えは見つかんべか?
覚馬は
必ず見つかる!
と答えるのです。

ぼくには、かつての幕末という大きな変化が、いま起きている大きな変化と重なってみえます。
これまでの経験という武器にこだわらず、学び、挑んで、新しい学問を身につけていこうと覚悟しています。

いいことも、もしかしたら悪いことも起こるかもしれません。
すべてはこの母の一言に集約されます。
何事もめぐり合わせだ
会津戦争を乗り越え、夫や息子を失った経験を考えると、この言葉はとてつもなく重いです。

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